優しさとは - ＊球伝＊

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優しさというものが私はあまりわからない

気を使う事なのか、使わない事なのか

自由にさせるのか、束縛するのか

何かをあげるのか、何かをもらうのか

言葉なのか、行動なのか

30年生きてきたが、優しさについては未だに答えが出ない

女性に付き合いたいタイプを聞くと、大体の女性はトップ3に〝優しさ〟が入っているが、優しさの真相はつかめない

男女によっても、年齢によっても、環境によっても概念が違う

そのように人それぞれ違う優しさ

という事で、今日は先日見かけた優しい人の紹介をしてみよう

喫茶店でのエピソードである

最近ブログを始めて、今まで以上に人間への興味が増した私は、その日も店内の人の行動や会話に注意を払っていた

女性2人〔おそらく50代〕が楽しそうにお喋りをしながら頼んだ定食を待っていた

店員さんがお盆に食べ物をのせて運んできた

テーブルがあまり広くなかったため、持ってきたタイミングで女性自らテーブルの上のおしぼりや水を寄せていた

店員さんがお盆を置こうとした時、少しバランスを崩してしまう

事件はその時起きた

お盆にのせていた生卵がテーブルに落ち、ピキッとひびが入ってしまった

店員さんはすぐに新しいものを、と言って取りに行こうとした

その時の女性は

いいよいいよ【どうせ割るものだから】

このフレーズに優しさと温かさを感じたのは私だけだろうか

いいよいいよくらいなら私も言うとは思うが、どうせ割るものだからというフレーズはとっさに出てくるものではない

前述したように【優しさ】というものは曖昧で人によっても感じ方が違うと思うが、この女性を優しいと思うのは私だけではないと思う

このシーンを見て何かほっこりした

声をかけたり、笑顔をつくるのは皆が出来る事だと思う

誰かが困っていたり、不安になった時にはこの女性のように一言かけてあげよう

何気ない一言で人を救う事が出来る

同じ場面でもし文句を言うお客さんだったとしたら、店員さんの気分は全く違うものになっていたはずだ

この女性のような優しさが溢れれば、世の中にもっと笑顔が増えるだろう

ふとした日常の中でたまたま出会えた優しさであった

優しさが少しわかった話