新チーム - ＊球伝＊

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甲子園が終わり、全ての野球部が新チームになり走り出している

高校野球2年半で新チームの雰囲気を味わうのは1年の夏と2年の夏の2回しかない

この新チームの感じが私はとても好きだった

3年生が引退し、キャプテンや副キャプテンも変わる

首脳陣の雰囲気もガラッと変わり、レギュラー争いがスタートする

全くわからないスタメン

高知県の場合は、8月末の新人戦があるため、それに向けて猛アピールが始まるのだ

スタメンなのか、控えなのか

内野なのか、外野なのか

ポジションも確定しないまま、夏休みを終える場合もある

そんなピリピリとした雰囲気の中

2ヶ月近くある夏休みを、1日も遊びに行かずに野球に明け暮れる

連日30度を超え、うだるような熱さ

新チームだからこその緊張感

3年生が引退した反動なのか何なのか分からないが、異様にピリピリする監督

新チームとはこんな感じだろう

まぁ無理もない

秋の大会でレギュラーを掴むのは9人

その9人が翌年の夏も試合に出ている確率は非常に高いからだ

となると新チームの最初の大会でレギュラーを掴むのとそうでないのとでは、その1年の試合に出る出ないが大いにかかわってくる

だから3年生がいる時には存在感のなかった選手がチラホラ頭角を現し、秋のレギュラー争いに参戦してくるのだ

それが新チーム当初の練習やオープン戦の面白さの１つだった

高校生に限らず、中学生も夏に三年生が引退し、新チームが始まる

小中高の野球部はほとんどが夏に最後の大会を終え、最上級生が引退していく

今がチャンスだ

レギュラーが確実でない子はレギュラーを目指せ！

ほぼレギュラーが決まっている子はみんなとの差をつけろ！

チームのエースは高知県のエースに、チームの4番は高知県の4番になれるような努力をしよう！

8.9月の暑い時期

体力を奪われバテやすい時

だからこそもう一踏ん張りするんだ

今の踏ん張りは必ず来年の春夏に響く

しんどい事をやっているのは百も承知

今しかない、踏ん張れ

とことん踏ん張れ