お株を奪う

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今年も馬淵監督の采配が明暗を分けた

初戦はデータ収集がゆっくりできるという本人の言葉通り、しっかりと相手のデータを頭に入れ、初戦をモノにした


大分藤蔭との一戦


試合が動いたのは4

この日5番に入った背番号152年生奥野が無死一塁から右越えスリーベースで先制

県予選打率5割を超える男が甲子園でも先制パンチを浴びせた


その奥野を三塁に残し、7番今釘が左前へタイムリ

2年生2人が連続タイムリーで流れを引き寄せた


6回にも、相手のエラーに漬け込み、今釘のこの日2本目のタイムリーなどで一挙4

6-0と藤蔭を突き放した


しかしその裏

藤蔭打線も明徳先輩の林田を捉え始めた

連打で3点を返し、尚も藤蔭のチャンス


ここで馬淵監督が動いた

高知県大会で何度もチームを救ってきた山田に投手交代

1点は許したものの、その後7回、8回とピシャリ

継投に成功した

最終回は高知県大会決勝で好投した新地をリリーフとしてマウンドに送り、追い上げムードの藤蔭を振り切った


「失点してから投手を代えるのは誰でも出来る、勝ってる時に代えてうまく切り抜けるのは難しい」

馬淵監督も試合後にこう漏らした


この試合は相手のお株を奪うようなエンドランをしてみたり、リリーフ経験のない新地を抑えとして起用してみたりと、いつもに増して馬淵監督の采配が功を奏している


県大会と戦い方は変わらないとは言っているものの、何か不気味な笑みを浮かべる馬淵氏


昨日の勝利で甲子園通算51勝(4位タイ)


次の相手は強豪智弁和歌山

何か秘策はないか、土佐の名将は何かを企んでいる



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