甲子園 ②

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戸惑いながら大阪へ向かった

もう一度言うが

こんな事あるのか

という思いが何度も何度も頭をまわる


そう思っていたのは私だけではなかった

宿泊先に着いたメンバーは明らかにフワフワしていたのが分かった


私は練習に帯同していたが、ベンチ入りメンバーではなかったのでメンバーの事はわからないが、浮ついたような不思議な感覚は3年生達にもあったと思う


数日間割り当て練習が出来たが、およそ10日間オフモードだった3年生はなかなかキレが戻ってこない中、いよいよ試合当日


相手は東京代表の超名門校


その試合、ベンチ横のボールボーイとしてグラウンド内に入らせてもらっていた私は超名門校の野球に、高校野球のすごさや怖さ、レベルの高さを痛感させられる事になる


まず、相手選手の体格に驚いた

競輪選手にも引けを取らない太もも回り

水泳選手並みの肩幅、胸板

そしてその体格を存分に使いフルスイング


自分のチームの三年生エースが魂を込めて投げたボールがスタンドまで運ばれる


これが甲子園か!

これが全国クラスか!


12つしか年の変わらない人達からここまで衝撃を受けるのはこの時が初めてだった



小学校時に見た以上の電撃が全身を捉えた


当時一緒にボールボーイをしていた同級生

2人で何もいえない程の衝撃だった


今思えば1年生だった私達2人がボールボーイとしてグラウンド内に入れてもらえた事はとても有り難い事だったなと改めて感じる


人は経験や体験によって価値観というものが変わるそうだ


野球人生で1番と言えるほどの衝撃と緊張は、高知に帰ってからも、体、いや骨の髄から離れなかった


百聞は一見にしかずとはこういう事だ


この目で見たあの光景は今でも覚えている


そしてその後の高校生活に大いにプラスになり、《甲子園》という場所への執着心が更に強くなった


まだまだつづく


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