タイミング 後編

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父の状態をみて、農家を継ごうと思った


色んな理由はあったが、その時の父はガンマの値が異常だった


通常100を越えれば病院へ

200を越えれば即禁酒

300を越えれば即入院

400以上は命が危険


そんな中、父の値は500を軽く超えていた


担当医に聞くと


生きているのが不思議


と言うくらい危険な状態だった


そんな中、父は半分無理矢理退院し、その年の夏には私以上に働いた


それまでとは人が変わったかのように、酒もやめ、体にいい食事を心掛け、規則正しい生活を送った



体力的にはすぐ戻らないため、力仕事はほとんど私に任せ、できる限り負担のかからない仕事をしていた


しかし、父の熱意、情熱は虚しく翌年の春に還らぬ人となった


1年間まさに死にものぐるいで働いた父の姿を私は今でもはっきりと記憶している


やればできる

気持ちと気力だけでなんとか体を動かしていた


その姿を1年間見れて、感じれたものが私がもらった最後の宝物となった


あのタイミングで帰ってきていなかったらその姿は見れていない


たまたまとはいえ、決断した自分を褒めてあげたい


あのタイミングで帰ってきて、そしてちょうど1

父は何も言わずに私に農業というものを、そして生き様というものを見せてくれた


もし帰ってきていなかったら1年間の死闘を見る事ができず、父の仕事ぶりを感じる事はできなかった


偶然なのかもしれない


何か目に見えない力なのかもしれない


あのタイミングが合っていなかったら、タイミングがずれていたら、私は父の最後を見届けれていなかった


何よりあのタイミングで故郷に帰ってきた事が今の私をつくってい



人生にはタイミングが大事な話


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