タイミング 後編
父の状態をみて、農家を継ごうと思った
色んな理由はあったが、その時の父はガンマの値が異常だった
通常100を越えれば病院へ
200を越えれば即禁酒
300を越えれば即入院
400以上は命が危険
そんな中、父の値は500を軽く超えていた
担当医に聞くと
生きているのが不思議
と言うくらい危険な状態だった
そんな中、父は半分無理矢理退院し、
それまでとは人が変わったかのように、酒もやめ、
体力的にはすぐ戻らないため、力仕事はほとんど私に任せ、
しかし、父の熱意、情熱は虚しく翌年の春に還らぬ人となった
1年間まさに死にものぐるいで働いた父の姿を私は今でもはっきり
やればできる
気持ちと気力だけでなんとか体を動かしていた
その姿を1年間見れて、
あのタイミングで帰ってきていなかったらその姿は見れていない
たまたまとはいえ、決断した自分を褒めてあげたい
あのタイミングで帰ってきて、そしてちょうど1年
父は何も言わずに私に農業というものを、
もし帰ってきていなかったら1年間の死闘を見る事ができず、
偶然なのかもしれない
何か目に見えない力なのかもしれない
あのタイミングが合っていなかったら、
何よりあのタイミングで故郷に帰ってきた事が今の私をつくってい
人生にはタイミングが大事な話
https://m.youtube.com/channel/UCU7YilmG0M42qXEDxNq3UZA